【2026年7月版】VK Blocksのバージョンと脆弱性情報

皆さんこんにちは。
taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。

この記事は、VK Blocksのバージョンと脆弱性への対応状況についてまとめたもので、2026年7月8日に改訂しています。

VK Blocksは、WordPressのGutenberg(ブロックエディタ機能)を拡張するプラグインであり、日本のベクトル社によって開発・サポートされています。

WordPressのPlugin Directoryの統計情報によると、アクティブインストールは10万以上、総ダウンロード数501万回以上を計測しており、人気のあるプラグインの一つと言ってよいでしょう。

一方で、人気が高いほど攻撃対象になるリスクもあるため、脆弱性への適切な対応が重要になります。

この記事では、企業のWeb担当の皆様に向けて、VK Blocksの概要並びに脆弱性情報及びその対応状況をご紹介いたします。
VK Blocksを安全に運用していただく一助になれば幸いです。

VK Blocksとは

前述の通り、VK Blocksは、日本のベクトル社によって開発・サポートが継続されている、オープンソースのWordPress向けプラグインです。

このプラグインを使用すると、標準のブロックとは異なる様々な装飾のブロックを利用できるようになります。

しかしながら、実際のところ、Web制作会社である当社が、VK Blocksを利用することはあまりありません。
VK Blocksは多機能で便利ですが、セキュリティ保守の観点からは、できるだけプラグインの数を増やしたくないということが最大の理由です。

しかしながら、当社がこれまでに保守を引き受けたWordPressサイトには、VK Blocksが使用されていたことはあります。

日本国内ではよく使用されているプラグインの一つという印象です。

VK Blocksの機能

VK Blocksは日本のベクトル社が開発・サポートをされておりますので、機能については、公式サイトをご覧ください。
公式サイトのVK Blocksのページ

開発・アップデートの継続

前述のように、有名なプラグイン(ダウンロード数が多いプラグイン)は、攻撃のターゲットとして狙われやすいという側面があります。

当社では、WordPress自体は非常に堅牢なCMSであり、バージョンアップをしっかりと行えば大きな侵入のリスクは少ないと考えています。
実際に、WordPress本体(コア)の脆弱性の数はプラグインやテーマに比べて少なく、特に最近では緊急レベルの脆弱性報告は減少しています。
※詳細は、当社が公表しているWordPressの脆弱性情報一覧を参照してください。

一方で、膨大な数のプラグインやアドオンが存在し、それらの脆弱性を狙った攻撃が増加しています。
※Patchstackの「State of WordPress Security 2026」によれば、2025年に報告されたWordPress関連の脆弱性全11,334件のうち、91%がプラグイン、9%がテーマに起因し、WordPressコア由来は少数(6件)にとどまっています。
WordPressはコア(本体)のバージョンアップをすることが大事という点は変わりませんが、コア(本体)だけバージョンアップしていればよいわけではない点に注意が必要です。

特に、VK Blocksのようなダウンロード数の多いプラグインは、多くのユーザーに利用されているため狙われやすい傾向にあります。
そのため、当社では、脆弱性に対する対応が遅い、もしくは対応しないプラグインは、クライアントに推奨していません。

VK Blocksについては、定期的にバージョンアップされており、かつ2026年7月8日現在においては、重大な脆弱性が未修正のまま放置されている状況ではないことから、最新バージョンを使用している限りにおいては、セキュリティ面でのリスクは少ないと判断しています。
ただし、2023年頃から、脆弱性が発見されていることから、VK Blocksをご利用になられている場合には、最新バージョンにアップデートされることを推奨いたします。

VK Blocksのバージョン情報に関するポイント

公式サイトに直接的な記載は見つけることができませんでしたが、VK Blocksでは、一般的なセマンティックバージョニングに近いバージョニングが採用されているようです。
3つの数字の左から「メジャーバージョン.マイナーバージョン.パッチバージョン」となります(4桁目は軽微な修正を表す独自バージョンであると考えられます)。

2026年7月8日現在、VK Blocksの最新バージョンは1.123.0であり、WordPress 7.0までテストされています。

WordPressプラグインの多くでは、公式のサポート(新機能の追加、不具合の改修、セキュリティパッチの提供)対象は最新パッチバージョンのみであることから、最新パッチバージョンへのアップデートを推奨いたします。

バージョン1.94.2.2以下には既知の脆弱性が公表されているため、最新のパッチバージョンへのアップデートを実施してください。
また、CVE番号は発行されていませんが、公式サイトにおいて、バージョン1.119.1にてVisual Embedに関するセキュリティ修正実施、バージョンSlider等のXSS対策実施が公表されており、これらは無料版にも関係すると考えられるため、注意が必要です。

VK Blocksのバージョン情報

2026年7月8日現在での、VK Blocksのバージョン情報は次の通りです。

バージョン リリース日 サポート期限 修正された脆弱性
1.123.0 2026年7月6日 サポート対象
1.122.0 2026年6月22日 2026年7月6日
1.119.1 2026年5月15日 2026年5月17日 公式サイト
1.107.0 2025年7月15日 2025年7月15日 公式サイト
1.95.0.3 2025年2月2日 2025年2月2日 CVE-2024-13635
1.94.2.2 2025年1月23日 2025年2月2日
1.64.0.0 2023年10月24日 2023年10月24日 CVE-2023-5706
1.58.0.0 2023年6月19日 2023年6月19日 CVE-2023-0584
1.57.0.10 2023年6月5日 2023年6月5日 CVE-2023-0583
1.54.0.0 2023年4月7日 2023年4月7日 CVE-2023-27925
CVE-2023-27923

※上記の内容は、WordPress公式サイトの開発ログの情報を正として、最新バージョンである1.123.0と公表されている脆弱性の影響を受ける最終バージョンである1.94.2.2を掲載しています。また、1.123.0未満のバージョンについては、下記脆弱性が修正されたバージョンを追記しています。
※バージョン1.94.2.2以下には既知の脆弱性が存在するため、グレーにしています。

VK Blocksの脆弱性情報

VK Blocksの最新バージョンは1.123.0であり、当社が把握している全ての脆弱性に修正対応済みとなっています。

また、VK Blocks 1.94.2.2以下のバージョンをご使用の場合には、既知の脆弱性が存在している可能性がありますので、最新バージョンへとアップデートをしてください。
また、CVE番号は発行されていませんが、公式サイトにおいて、バージョン1.119.1にてVisual Embedのセキュリティ修正実施、バージョンSlider等のXSS対策実施が公表されており、これらは無料版にも関係すると考えられるため、注意が必要です。

なお、VK Blocks自体に関する脆弱性情報で、当社が把握しているものは次の通りです。

脆弱性情報 深刻度 影響を受けるバージョン 修正されたバージョン
CVE-2024-13635
CVE-2024-13635 Detail
CVSS v3
4.3 (警告)
・VK Blocks 1.94.2.2までのバージョン ・VK Blocks 1.95.0.3
CVE-2023-5706
JVNDB-2023-018339
CVSS v3
5.4 (警告)
・VK Blocks 1.63.0.1までのバージョン ・VK Blocks 1.64.0.0
CVE-2023-0584
JVNDB-2023-007832
CVSS v3
4.3 (警告)
・VK Blocks 1.57.0.5までのバージョン ・VK Blocks 1.58.0.0
CVE-2023-0583
JVNDB-2023-007833
CVSS v3
4.3 (警告)
・VK Blocks 1.57.0.5までのバージョン ・VK Blocks 1.57.1.0
CVE-2023-27925
JVNDB-2023-000045
CVSS v3
5.4 (警告)
・VK Blocks 1.53.0.1までのバージョン ・VK Blocks 1.54.0.0
CVE-2023-27923
JVNDB-2023-000045
CVSS v3
5.4 (警告)
・VK Blocks 1.53.0.1までのバージョン ・VK Blocks 1.54.0.0

※脆弱性情報については、情報セキュリティにおける脆弱性情報に付けられている番号であるCommon Vulnerabilities and Exposures(本記事では「CVE」とします)の順序に従って掲載しています。
※深刻度については、共通脆弱性評価システムCVSS v3に基づいています。本記事では、CVSS v3にて緊急(9.0~10.0)、重要(7.0~8.9)、警告(4.0~6.9)に区分されるもののみを掲載しており、その他の情報については、JVN iPediaなどでご確認ください。
※深刻度の数値はJapan Vulnerability Notes(本記事では「JVN」とします)及び、JVNが評価を合わせている米国国立標準技術研究所(NIST)が運営する脆弱性データベースであるNational Vulnerability Database(以下「NVD」)や独立行政法人情報処理推進機構(以下「IPA」)に準拠しています。
※本記事における脆弱性情報は、VK Blocks(無料版)についてのものであり、VK Blocks Pro(有料版)のものは含まれておりません。
※本記事における脆弱性情報は、当社が把握しているものだけであり、全ての脆弱性情報を網羅できているかはわかりません。
※本記事における脆弱性情報をご利用になる場合には、必ずCVE、JVN、NVD、Wordfenceなどの情報を確認されたうえで、自己責任でご利用ください。

VK Blocksのバージョンアップを継続する体制について

前述のように、VK Blocksは人気のあるプラグインであり、日本国内でも利用者は多数いるものと推察されます。

しかしながら、VK Blocks自体のバージョンアップをしようと思っても、最新のWordPressで上手く動かなかったり、PHPのバージョンアップが必要であったり、設定が複雑であるなどの問題に直面することもあるかと思います。

taneCREATIVE株式会社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されているWeb制作会社で、WordPressはもちろんのこと、PHP、MySQL、MariaDBについても知見を有しています。

※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。

他社様が制作・開発されたWebサイトのバージョンアップ・マイグレーションについても、ケースによってはお引き受けしておりますので、WordPressサイトの保守管理に関しては、こちらのお問合せよりお気軽にご相談ください。

なお、当社は、セキュアなWebサイト制作及びWebサイトのセキュリティ保守管理に特化したWeb制作会社として、東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場しておりますので、与信管理についてはIR情報をご確認ください。

この記事を書いた存在
ちほうタイガー

taneCREATIVEに所属する謎のトラ。