【2026年10月版】UpdraftPlusのバージョンと脆弱性情報【確認を強く推奨】

皆さんこんにちは。
taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。

この記事は、UpdraftPlusのバージョンと脆弱性への対応状況についてまとめたもので、2026年10月26日に改訂しています。

UpdraftPlusは、WordPressのバックアップ管理に特化したプラグインであり、David AndersonさんとTeam Updraftによってサポートされています。

WordPressのPlugin Directoryの統計情報によると、アクティブインストールは300万以上、総ダウンロード数は1億7106万回以上を計測しており、世界的にも人気があるプラグインの一つと言ってよいでしょう。

一方で、人気が高いほど攻撃対象になるリスクもあるため、脆弱性への適切な対応が重要になります。

この記事では、企業のWeb担当の皆様に向けて、UpdraftPlusの概要並びに脆弱性情報及びその対応状況をご紹介いたします。
UpdraftPlusを安全に運用していただく一助になれば幸いです。

UpdraftPlusとは

前述の通り、UpdraftPlusは、David AndersonさんとTeam Updraftが開発・サポートを継続している、オープンソースのWordPress向けプラグインです。

UpdraftPlusは、WordPressのバックアップ管理に特化したプラグインで、WordPressサイトのデータを安全に保存・復元するために広く利用されています。

当社はBackWPupの方を選択する傾向にありますが、BackWPupは無料版でも復元機能を備えているものの、バックアップファイルのアップロードやデータベース接続情報の確認が必要になる場合がある一方で、UpdraftPlusはWordPress管理画面上から復元ウィザードを進めやすく、既存バックアップの復元操作が比較的わかりやすいため、手軽にバックアップ・復元を行いたい場合に選択されることも多いプラグインです。

UpdraftPlusについては、定期的にバージョンアップされており、かつ2026年10月26日現在においては、重大な脆弱性が未修正のまま放置されている状況ではないことから、最新バージョン(1.26.13)を使用している限りにおいては、セキュリティ面でのリスクは少ないと判断しています。

一方で、TeamUpdraftは、2026年10月17~18日にteamupdraft.comへの不正アクセスを確認し、UpdraftCentralなどの接続キーを含む顧客情報が漏えいしたこと、実際に攻撃者が、接続先サイトに管理者アカウントを作成したり、悪意あるプラグインを設置したりしたことを公表しました。

ご契約されている保守ベンダーさんに、以下の確認を依頼することを推奨します
  • ・最新バージョン(1.26.13)へ更新されているか確認をしてください。
  • ・無料版でも、今回の不正アクセス発生時点でUpdraftCentralクラウドに接続していたサイトは、現在は接続を解除している場合や、最新バージョンへ更新済みの場合も、侵害の有無について確認が必要です。
    TeamUpdraftアカウントを接続した際の設定によって、利用者が明確に意識せず接続している場合もありうるとWordfenceは警告しています。
  • ・teamupdraft.comのアカウントをお持ちの場合は、パスワードを変更し、二要素認証を利用している場合は、その設定もリセットしてください。
    詳細は開発元の案内をご確認ください。
  • ・無料版を利用し、かつteamupdraft.comのアカウントを持たない利用者については、開発元は今回の事件に関する追加対応は不要であると考えられます。
    また、プラグイン本体・配布ファイルと、セルフホスト型UpdraftCentralは影響を受けていないと報告されています。

UpdraftPlusのバージョン情報

2026年10月26日現在、UpdraftPlusの最新バージョンは1.26.13であり、WordPress 7.1.3までテストされています。

WordPressプラグインの多くでは、公式のサポート(新機能の追加、不具合の改修、セキュリティパッチの提供)対象は最新パッチバージョンのみであり、最新パッチバージョンへのアップデートを推奨いたします。

なお、バージョン情報は次の表の通りですが、UpdraftPlusでは旧バージョンごとの公式EOLは公表されていません。

バージョン リリース日 修正された脆弱性
1.26.13 2026年10月19日 1.26.12の接続キー失効処理を正しく適用するための修正
1.26.12 2026年10月19日 不正アクセスに関連する古いUpdraftCentral Cloud接続キーを失効させる処理を追加
1.26.11 2026年10月16日 特定のSQLモードで、1.26.9の任意SQL実行対策が適切に機能しない問題を修正
1.26.10 2026年10月15日 バックアップ元と復元先のDB設定が異なる場合に発生する、関連する任意SQL実行の脆弱性を修正
1.26.9 2026年10月14日 バックアップ復元時に、細工されたデータから任意のSQLが実行される脆弱性を修正
1.26.8 2026年9月17日 CVE-2026-82841
1.26.7 2026年8月21日 CVE-2026-76549
1.26.5 2026年6月5日 CVE-2026-10795
1.25.1 2025年1月11日 CVE-2025-0215
1.24.12 2024年12月23日 CVE-2024-10957
1.23.11 2023年11月6日 CVE-2023-5982
1.23.4 2023年5月16日 CVE-2023-32960
1.23.3 2023年3月16日 Wordfence
1.23.1 2023年3月8日 Wordfence
1.22.9 2022年3月10日 CVE-2022-0864
1.22.3 2022年2月16日 CVE-2022-0633
1.16.69 2021年12月29日 CVE-2021-25089
1.16.66 2021年11月29日 CVE-2021-25022
1.16.59 2021年7月16日 CVE-2021-24423
Wordfence
1.13.5 2017年8月8日 CVE-2017-18593
1.9.64 2015年4月20日 CVE-2015-9360
Wordfence
1.9.51 2015年2月3日 Wordfence

※上記の内容は、WordPress公式開発ログの情報を正として、最新バージョンからバージョン1.26.7までを掲載しています。また、それ以前のバージョンについては、下記脆弱性が修正されたバージョンを追記しています。
※バージョン1.26.12以下には既知の脆弱性が存在するため、グレーにしています。

UpdraftPlusの脆弱性情報

UpdraftPlusに関する脆弱性情報で、当社が把握しているものは次の通りです。

脆弱性情報 深刻度 影響を受けるバージョン 修正されたバージョン
CVE-2026-82841
CVE-2026-82841 Detail
CVSS v3
5.3 (警告)
・UpdraftPlus 1.23.8から1.26.7までのバージョン ・UpdraftPlus 1.26.8
CVE-2026-76549
CVE-2026-76549 Detail
CVSS v3
5.9 (警告)
・UpdraftPlus 1.26.6までのバージョン ・UpdraftPlus 1.26.7
CVE-2026-10795
CVE-2026-10795 Detail
CVSS v3
8.1 (重要)
・UpdraftPlus 1.26.4までのバージョン ・UpdraftPlus 1.26.5
CVE-2025-0215
CVE-2025-0215 Detail
CVSS v3
6.1 (警告)
・UpdraftPlus 1.24.12までのバージョン ・UpdraftPlus 1.25.1
CVE-2024-10957
CVE-2024-10957 Detail
CVSS v3
8.8 (重要)
・UpdraftPlus 1.23.8から1.24.11までのバージョン ・UpdraftPlus 1.24.12
CVE-2023-32960
JVNDB-2023-010526
CVSS v3
6.1 (警告)
・UpdraftPlus 1.23.3までのバージョン ・UpdraftPlus 1.23.4
CVE-2023-5982
JVNDB-2023-016849
CVSS v3
5.4 (警告)
・UpdraftPlus 1.23.10までのバージョン ・UpdraftPlus 1.23.11
Wordfence CVSS v3
8.8 (重要)
・UpdraftPlus 1.22.14から1.23.2までのバージョン ・UpdraftPlus 1.23.3
Wordfence CVSS v3
5.3 (警告)
・UpdraftPlus 1.22.24までのバージョン ・UpdraftPlus 1.23.1
CVE-2022-0864
JVNDB-2022-009178
CVSS v3
6.1 (警告)
・UpdraftPlus 1.22.8までのバージョン ・UpdraftPlus 1.22.9
CVE-2022-0633
JVNDB-2022-005395
CVSS v3
6.5 (警告)
・UpdraftPlus 1.22.2までのバージョン ・UpdraftPlus 1.22.3
CVE-2021-25089
JVNDB-2021-018264
CVSS v3
6.1 (警告)
・UpdraftPlus 1.16.68までのバージョン ・UpdraftPlus 1.16.69
CVE-2021-25022
JVNDB-2021-017233
CVSS v3
6.1 (警告)
・UpdraftPlus 1.16.65までのバージョン ・UpdraftPlus 1.16.66
CVE-2021-24423
JVNDB-2021-017956
CVSS v3
4.8 (警告)
・UpdraftPlus 1.16.56までのバージョン ・UpdraftPlus 1.16.59
Wordfence CVSS v3
7.2 (重要)
・UpdraftPlus 1.16.56までのバージョン ・UpdraftPlus 1.16.59
CVE-2017-18593
JVNDB-2017-014742
CVSS v3
6.1 (警告)
・UpdraftPlus 1.13.4までのバージョン ・UpdraftPlus 1.13.5
CVE-2017-16871
DISPUTED(異議あり)
CVSS v3
8.1 (重要)
・UpdraftPlus 1.13.12までのバージョン ・修正バージョン未確認(DISPUTED)
CVE-2017-16870
DISPUTED(異議あり)
CVSS v3
8.1 (重要)
・UpdraftPlus 1.13.12までのバージョン ・修正バージョン未確認(DISPUTED)
CVE-2015-9360
JVNDB-2015-008302
CVSS v3
6.1 (警告)
・UpdraftPlus 1.9.63までのバージョン ・UpdraftPlus 1.9.64
Wordfence CVSS v3
9.9 (緊急)
・UpdraftPlus 1.9.50までのバージョン ・UpdraftPlus 1.9.51
Wordfence CVSS v3
6.1 (警告)
・UpdraftPlus 1.9.63までのバージョン ・UpdraftPlus 1.9.64

※脆弱性情報については、情報セキュリティにおける脆弱性情報に付けられている番号であるCommon Vulnerabilities and Exposures(本記事では「CVE」とします)の順序に従って掲載しています。ただし、CVEの番号が採番されていない脆弱性情報については、Wordfenceの情報へのリンクを掲載しています。
※深刻度については、共通脆弱性評価システムCVSS v4に基づいていますが、CVSS v4でスコアリングされていない場合にはCVSS v3に基づいて、CVSS v3の適用前の脆弱性情報についてはCVSS v2に基づいて記載しています。
※深刻度の数値は米国国立標準技術研究所(NIST)が運営する脆弱性データベースであるNational Vulnerability Database(以下「NVD」)に準拠していますが、NVDにてスコアリングされていない脆弱性情報については、NVDでCNA(CVE採番機関)またはADP(追加情報提供者)として掲載されているスコアを、NVDに情報がない場合にはWordfenceのスコアに準拠しています。
※CVE-2023-26530については、JVNではUpdraftPlus.Comのupdraftの脆弱性であると記載されていますが、CVEの情報によればベンダーはPaul Kehrerであり、別のプラグインであると判断しております。
※こちらのWordfenceによる脆弱性情報では、影響を受けるバージョンが1.9.6.3まで、修正バージョンが1.9.6.4と記載されていますが、開発ログで確認したところ、それぞれ1.9.63、1.9.64のことであると判断しています。
※本記事における脆弱性情報は、UpdraftPlus無料版に関するもので、UpdraftPlus有料版に関する情報は掲載しておりません。
※本記事における脆弱性情報は、当社が把握しているものだけであり、全ての脆弱性情報を網羅できているかはわかりません。
※本記事における脆弱性情報をご利用になる場合には、必ずJVN、NVD、Wordfenceなどの情報を確認されたうえで、自己責任でご利用ください。

UpdraftPlusのバージョンアップを継続する体制について

前述のように、UpdraftPlusは人気のあるプラグインであり、Web制作の現場でWordPressを利用する場合には、よくお世話になるプラグインです。

しかしながら、UpdraftPlus自体のバージョンアップをしようと思っても、WordPressやPHPのバージョンアップが必要であったり、設定が複雑であるなどの問題に直面することもあるかと思います。

taneCREATIVE株式会社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されているWeb制作会社で、WordPressはもちろんのこと、PHP、MySQL、MariaDB、各種サーバーについてもノウハウを有しています。

※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。

他社様が制作・開発されたWebサイトのバージョンアップ・マイグレーションについても、ケースによってはお引き受けしておりますので、WordPressサイトの保守管理に関しては、こちらのお問合せよりお気軽にご相談ください。

なお、当社は、セキュアなWebサイト制作及びWebサイトのセキュリティ保守管理に特化したWeb制作会社として、東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場しておりますので、与信管理についてはIR情報をご確認ください。

この記事を書いた存在
ちほうタイガー

taneCREATIVEに所属する謎のトラ。