【2026年10月版】CakePHPのバージョン情報・サポート期限と脆弱性情報

皆さんこんにちは。
taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。

この記事は、CakePHP(ケイクピーエイチピー)のバージョン情報とサポート期限及び脆弱性情報についてまとめた記事で、2026年10月26日に改訂しています。

CakePHPはCake Software Foundation (CSF)とコミュニティによって開発・サポートが継続されている、オープンソースのPHPによるWebアプリケーションフレームワークです。

PHP自体も人気のプログラム言語ですが、CakePHPはそのフレームワークとして非常に高い評価を得ていました。近年では、LaravelやSymfonyに差をつけられていますが、日本ではまだCakePHPによって開発されたWebシステムが数多く稼働しています。

安全で円滑なWebサイトの運用のためには、CakePHPについても最新バージョンへのアップデートが欠かせません。

この記事では、企業のWeb担当者の皆様に向けて、CakePHPのバージョン情報とサポート期限についてまとめた上で、CakePHPの脆弱性についてもご紹介したいと思います。

少しでも皆様のお役に立てる記事にできればと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

CakePHPのバージョン情報に関するポイント

CakePHP(ケイクピーエイチピー)は、各メジャーバージョンごとに一定期間のバグフィックスおよびセキュリティフィックスが提供されるポリシーを採用しています。

2026年10月26日現在、CakePHPの最新バージョンは5系統であり、公式がセキュリティサポートをしているバージョンは5系統と4.6系統のみです。

CakePHPのリリース日とサポート期限

バグフィックスとは、セキュリティパッチの提供はもちろんのこと、軽微な不具合の修正も提供される期間です。
CakePHPのバグフィックスには、新機能の追加やAPIの大幅な変更は含まれません。

セキュリティフィックスとは、セキュリティパッチが提供される期間のことを指します。
バグフィックス期間が終了後、セキュリティフィックス期間終了までの間は、基本的に重大な脆弱性に関するパッチのみが提供されます。

CakePHP 1系統では、サポート期間とEOLポリシーは明確に定義されていませんでしたが、2015年11月1日に公式サポートは終了しています。

CakePHP 2系統については、バグフィックスがCakePHP 4.0.0のリリースから12ヵ月後(2020年12月15日)、セキュリティフィックスがCakePHP 4.0.0のリリースから18ヵ月後(2021年6月15日)とされ、既に公式サポートは終了しています。

CakePHP 3系統については、バグフィックスがCakePHP 4.0.0のリリースから24ヵ月後(2021年12月15日)、セキュリティフィックスがCakePHP 4.0.0のリリースから36ヵ月後(2022年12月15日)とされ、こちらも既に公式サポートは終了しています。

2026年10月26日現在、CakePHP 4系統からは、下記表のように、マイナーバージョン毎に、バグフィックス期限・セキュリティフィックス期限を設定する方針に変更されています。

CakePHPの
バージョン
リリース日 バグフィックス期限 セキュリティフィックス期限 最新バージョン
5.4 2026年7月19日 5.5.0のリリース日(日付未定) 5.7.0のリリース日(日付未定) 5.4.3
5.3 2026年1月9日 2026年7月19日 5.6.0のリリース日(日付未定) 5.3.7
5.2 2025年3月29日 2026年1月9日 5.5.0のリリース日(日付未定) 5.2.15
5.1 2024年9月13日 2025年3月29日 2026年7月19日 5.1.10
5.0 2023年9月9日 2024年9月13日 2025年3月29日 5.0.11
4.6 2025年3月22日 6.0.0のリリース日(日付未定) 6.0.0のリリース日(日付未定) 4.6.5
4.5 2023年10月14日 2025年9月 2026年9月9日 4.5.12
4.4 2022年6月6日 2025年9月 2026年9月9日 4.4.18
3 2015年3月22日 2021年12月15日 2022年12月15日 3.10.5
2 2011年10月16日 2020年12月15日 2021年6月15日 2.10.24
1 2010年4月25日 2015年11月1日 2015年11月1日 1.3.21

※グレーのバージョンはセキュリティサポートが終了しています。
※詳細については、CakePHP の GitHub Wiki及び公式サイトのリリースを参照してください。

CakePHPの脆弱性情報

CakePHP 2系統から5系統に関する脆弱性情報で、当社が把握しているものは次の通りです(1系統は割愛させていただきます)。

脆弱性情報 深刻度 影響を受けるバージョン 修正されたバージョン

CVE-2026-79752
CVE-2026-79752 Detail

CVSS v4
9.2 (緊急)
・CakePHP 5.3.0から5.3.6までのバージョン
・CakePHP 5.2.0から5.2.13までのバージョン
・CakePHP 5.0.0から5.1.8までのバージョン
・CakePHP 4.6.0から4.6.4までのバージョン
・CakePHP 4.5.11までのバージョン
・CakePHP 5.3.7
・CakePHP 5.2.14
・CakePHP 5.1.9
・CakePHP 4.6.5
・CakePHP 4.5.12

CVE-2026-77635
CVE-2026-77635 Detail

CVSS v4
9.2 (緊急)
・CakePHP 5.3.0から5.3.6までのバージョン
・CakePHP 5.2.0から5.2.14までのバージョン
・CakePHP 5.1.0から5.1.9までのバージョン
・CakePHP 5.3.7
・CakePHP 5.2.15
・CakePHP 5.1.10

CVE-2026-77634
CVE-2026-77634 Detail

CVSS v4
8.2 (重要)
・CakePHP 5.3.0から5.3.6までのバージョン
・CakePHP 5.2.0から5.2.13までのバージョン
・CakePHP 5.0.0から5.1.8までのバージョン
・CakePHP 4.6.0から4.6.4までのバージョン
・CakePHP 4.5.0から4.5.11までのバージョン
・CakePHP 5.3.7
・CakePHP 5.2.14
・CakePHP 5.1.9
・CakePHP 4.6.5
・CakePHP 4.5.12

CVE-2026-48820
CVE-2026-48820 Detail

CVSS v4
6.3 (警告)
・CakePHP 5.3.0から5.3.5までのバージョン
・CakePHP 5.2.0から5.2.12までのバージョン
・CakePHP 5.0.0から5.1.6までのバージョン
・CakePHP 4.6.0から4.6.3までのバージョン
・CakePHP 4.5.10までのバージョン
・CakePHP 5.3.6
・CakePHP 5.2.13
・CakePHP 5.1.7
・CakePHP 4.6.4
・CakePHP 4.5.11

CVE-2026-23643
CVE-2026-23643 Detail

CVSS v3
5.4 (警告)
・CakePHP 5.3.0
・CakePHP 5.2.10から5.2.11までのバージョン
・CakePHP 5.3.1
・CakePHP 5.2.12

CVE-2023-22727
JVNDB-2023-002033

CVSS v3
9.8 (緊急)
・CakePHP 4.4.0から4.4.9までのバージョン
・CakePHP 4.3.0から4.3.10までのバージョン
・CakePHP 4.2.0から4.2.11までのバージョン
・CakePHP 4.4.10
・CakePHP 4.3.11
・CakePHP 4.2.12

CVE-2020-35239
JVNDB-2020-015673

CVSS v3
8.8 (重要)
・CakePHP 4.1.0から4.1.3までのバージョン
・CakePHP 4.0.0から4.0.9までのバージョン
・CakePHP 4.1.4以降には影響なし。
・CakePHP 4.0.10

CVE-2020-15400
CVE-2020-15400 Detail

CVSS v3
4.3 (警告)
・CakePHP 4.0.0から4.0.5までのバージョン
・CakePHP 3.0.0から3.10.2までのバージョン
・CakePHP 4.0.6
・CakePHP 3.10.3
※3系統では更新に加えてverifyTokenSourceの有効化が必要
※2系統での修正情報は見つけられていません

CVE-2019-11458
JVNDB-2019-004387

CVSS v3
7.5 (重要)
・CakePHP 3.7.0から3.7.6までのバージョン
・CakePHP 3.6.0から3.6.14までのバージョン
・CakePHP 3.0.0から3.5.17までのバージョン
・CakePHP 3.7.7
・CakePHP 3.6.15
・CakePHP 3.5.18

CVE-2016-4793
JVNDB-2016-007012

CVSS v3
7.5 (重要)
・CakePHP 3.2.0から3.2.4までのバージョン
・CakePHP 3.1.0から3.1.11までのバージョン
・CakePHP 3.0.0から3.0.16までのバージョン
・CakePHP 2.8.0から2.8.1までのバージョン
・CakePHP 2.7.0から2.7.10までのバージョン
・CakePHP 2.6.0から2.6.12までのバージョン
・CakePHP 3.2.5
・CakePHP 3.1.12
・CakePHP 3.0.17
・CakePHP 2.8.2
・CakePHP 2.7.11
・CakePHP 2.6.13

CVE-2015-8379
JVNDB-2015-006854

CVSS v3
8.8 (重要)
・CakePHP 2.0.0から3.1.4までのバージョン ・CakePHP 3.1.5

CVE-2012-4399
JVNDB-2012-004881

CVSS v3
7.5 (重要)
・CakePHP 2.2.0
・CakePHP 2.1.0から2.1.4までのバージョン
・CakePHP 2.2.1
・CakePHP 2.1.5

※脆弱性情報については、情報セキュリティにおける脆弱性情報に付けられている番号であるCommon Vulnerabilities and Exposures(本記事では「CVE」とします)の順序に従って掲載しています。
※深刻度については、共通脆弱性評価システムCVSS v4に基づいていますが、CVSS v4でスコアリングされていない場合にはCVSS v3に基づいて、CVSS v3の適用前の脆弱性情報についてはCVSS v2に基づいて記載しています。
※深刻度の数値は米国国立標準技術研究所(NIST)が運営する脆弱性データベースであるNational Vulnerability Database(以下「NVD」)に準拠していますが、NVDにてスコアリングされていない脆弱性情報については、NVDでCNA(CVE採番機関)またはADP(追加情報提供者)として掲載されているスコアを、NVDに情報がない場合にはWordfenceのスコアに準拠しています。
※CVE-2019-11458の影響範囲については、CVEのサイトでは「CakePHP 3.7.6」とのみ記載されていますが、CakePHP公式サイトのリリースの記載からは、複数のマイナーバージョンに影響を与えていると読めることから、公式サイトの記載を正としています。
※CVE-2016-4793の影響範囲については、CVEのサイトでは「CakePHP 3.2.4 and earlier」とのみ記載されていますが、CakePHP公式サイトのリリース及びlegalhackers.comの該当情報の記載からは、複数のマイナーバージョンに影響を与えていると読めることから、公式サイトの記載を正としています。
※本記事における脆弱性情報は、当社が把握しているものだけであり、全ての脆弱性情報を網羅できているわけではありません。
※本記事における脆弱性情報をご利用になる場合には、必ずCVE、JVN、NVDなどの情報を確認されたうえで、自己責任でご利用ください。

CakePHPの各バージョンに対応するPHPバージョンと脆弱性情報

CakePHPは、PHPで開発されているため、PHPの脆弱性にも影響を受けます。
そこで、CakePHPの各バージョンと対応するPHPバージョン、その脆弱性情報へのリンクを掲載しておきます。

CakePHPの
バージョン
対応するPHPバージョン PHPの脆弱性情報一覧へのリンク
5.5(開発中) PHP 8.2 - 8.5

PHP8.5の脆弱性情報一覧
PHP8.4の脆弱性情報一覧
PHP8.3の脆弱性情報一覧
PHP8.2の脆弱性情報一覧
PHP8.1の脆弱性情報一覧
PHP8.0の脆弱性情報一覧
PHP7.4の脆弱性情報一覧
PHP7.3の脆弱性情報一覧
PHP7.2の脆弱性情報一覧
PHP7.1の脆弱性情報一覧
PHP7.0の脆弱性情報一覧
PHP5.6の脆弱性情報一覧
PHP5.5の脆弱性情報一覧
PHP5.4の脆弱性情報一覧
PHP5.3の脆弱性情報一覧

5.4 PHP 8.2 - 8.5
5.3 PHP 8.2 - 8.5
5.2 PHP 8.1 - 8.5
5.1 PHP 8.1 - 8.4
5.0 PHP 8.1 - 8.3
4.6 PHP 7.4 - 8.5
4.5 PHP 7.4 - 8.3
4.4 PHP 7.4 - 8.2
4.3 PHP 7.2 - 8.1
4.2 PHP 7.2 - 8.0
4.1 PHP 7.2 - 7.4
4.0 PHP 7.2 - 7.4
3系統 PHP 5.6 - 7.4
2系統 PHP 5.3 - 7.4

※グレーのバージョンはCakePHPのセキュリティサポートが終了しています。

CakePHPのバージョンアップを継続する体制について

CakePHPはPHPのフレームワークとして評価されてきており、現在でも大手企業であってもCakePHPを利用しているケースが多いのが現状です。

しかしながら、自社内でバージョンアップを行うにも属人化が発生してリソースが足りなくなったり、管理するWebサイト・Webシステムの数が増え、あるいはWebサイト等の規模が大きくなるにつれて社内での対応が困難になることがあります。

taneCREATIVE株式会社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されている企業でありCakePHP、PHPに対応可能です。

※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。

他社様が制作・開発されたWebサイトのバージョンアップ・マイグレーションについても、ケースによってはお引き受けしておりますので、PHPを使用したWebサイトの保守管理に関しては、こちらのお問合せよりお気軽にご相談ください。

なお、当社は、セキュアなWebサイト制作及びWebサイトのセキュリティ保守管理に特化したWeb制作会社として、東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場しておりますので、与信管理についてはIR情報をご確認ください。

この記事を書いた存在
ちほうタイガー

taneCREATIVEに所属する謎のトラ。