【2026年3月版】Akismet Anti-Spamのバージョンと脆弱性情報

皆さんこんにちは。
taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。

この記事は、Akismet Anti-Spamのバージョンと脆弱性への対応状況についてまとめたもので、2026年3月5日に改訂しています。

Akismet Anti-Spamは、WordPress向けの代表的なスパム対策プラグインであり、Automattic社によって開発・サポートされています。

WordPressのPlugin Directoryの統計情報によると、アクティブインストールは600万以上、総ダウンロード数3億8612万回以上を計測しており、世界で最も人気のあるプラグインの一つと言ってよいでしょう。

一方で、人気のあるプラグインであるため、攻撃対象になりやすい側面もあります。

そこで、この記事では、企業のWeb担当の皆様に向けて、Akismet Anti-Spamの概要並びに、脆弱性及びその対応状況をご紹介することで、Akismet Anti-Spamを安心して使用していただけるようにしたいと思います。

少しでも皆様のお役に立てる記事にできればと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

Akismet Anti-Spamとは

前述の通り、Akismet Anti-Spamは、Automattic社によって開発・サポートが継続されている、オープンソースのWordPress向けプラグインです。

このプラグインを使用すると、コメントやコンタクトフォームへのスパム投稿検知・フィルタリングを簡単に実施することができます。

しかしながら、当社のようなWeb制作会社の場合、Akismet Anti-Spamを利用することはあまりありません。

Akismet Anti-Spamの無料プランが商用サイトでの利用を想定していませんし、スパム投稿は通信としていったんWebサーバーに到達するため、判定処理や外部照会に伴う一定のサーバーリソース消費は避けられません。
もちろん、セキュリティ保守の観点からは、できるだけプラグインの数を増やしたくないという理由もあります。

このような理由により、当社では、reCAPTCHA(Google)などのCAPTCHA系サービス、WAFによる遮断、フォーム側の入力制御(ハニーポット等)といった「入口で抑止する」対策を優先して採用することが多い状況です。

しかしながら、当社がこれまでに保守を引き受けたWordPressサイトには、Akismet Anti-Spamが使用されていたことはよくあります。

日本国内でも非常に多く使用されているプラグインの一つという印象です。

Akismet Anti-Spamの機能

基本的なスパム判定機能 フォームやコメントに投稿された内容を自動でスパム判定し、無意味または悪質なメッセージスパムフォルダに振り分けてくれる機能です。
誤判定のフィードバック 管理者がスパムの判定ミスを修正することで、Akismetが学習し、判断精度が向上します。
この機能により、誤判定が減り、カスタマイズされたスパム判定が可能となります。

開発・アップデートの継続

前述のように、有名なプラグイン(ダウンロード数が多いプラグイン)は、攻撃のターゲットとして狙われやすいという側面があります。

当社では、WordPress自体は非常に堅牢なCMSであり、バージョンアップをしっかりと行えば大きな侵入のリスクは少ないと考えています。
実際に、WordPress本体(コア)の脆弱性の数はプラグインやテーマに比べて少なく、特に最近では緊急レベルの脆弱性報告は減少しています。
※詳細は、当社が公表しているWordPressの脆弱性情報一覧を参照してください。

一方で、膨大な数のプラグインやアドオンが存在し、それらの脆弱性を狙った攻撃が増加しています。
※Patchstackの「State of WordPress Security 2026」によれば、2025年に報告されたWordPress関連の脆弱性全11,334件のうち、91%がプラグイン、9%がテーマに起因し、WordPressコア由来は少数(6件)にとどまっています。
WordPressはコア(本体)のバージョンアップをすることが大事という点は変わりませんが、コア(本体)だけバージョンアップしてればよいわけではない点に注意が必要です。

特に、Akismet Anti-Spamのようなダウンロード数の多いプラグインは、多くのユーザーに利用されているため狙われやすい傾向にあります。
そのため、当社では、脆弱性に対する対応が遅い、もしくは対応しないプラグインは、クライアントに推奨していません。

Akismet Anti-Spamは定期的にアップデートがされており、2026年3月5日現在、未修正の脆弱性は見つかっていないため、使用は問題ないと考えております。

Akismet Anti-Spamのバージョン情報に関するポイント

公式サイトに直接的な記載は見つけることができませんでしたが、Akismet Anti-Spamでは、一般的なセマンティックバージョニングが採用されているようです。
3つの数字の左から「メジャーバージョン.マイナーバージョン.パッチバージョン」となります。

2026年3月5日現在、Akismet Anti-Spamの最新バージョンは5.6であり、WordPress 6.9.1までテストされています。

通常のオープンソースソフトウェアでは、公式のサポート(新機能の追加、不具合の改修、セキュリティパッチの提供)対象は最新パッチバージョンのみであることから、最新パッチバージョンへのアップデートを推奨いたします。

Akismet Anti-Spamのバージョン情報

2026年3月5日現在での、Akismet Anti-Spamのバージョン情報は次の通りです。

バージョン リリース日 サポート期限 修正された脆弱性
5.6 2025年11月12日 サポート中
5.5 2025年7月15日 2025年11月12日
5.4 2025年5月7日 2025年7月15日
3.1.5 2015年10月13日 2015年12月14日 CVE-2015-9357
2.0.2 CVE-2007-2714

※上記の内容は、WordPress公式サイト開発ログの情報を正として、バージョン5.4までを掲載しています。
※バージョン5.4未満については、下記脆弱性が修正されたバージョンを追記しています(バージョン2.0.2は開発ログでも追いかけることができなかったため、空欄にしています)。
※既知の脆弱性が存在するバージョンはグレーにしています。

Akismet Anti-Spamの脆弱性情報

Akismet Anti-Spamの最新バージョンは5.6であり、当社が把握している全ての脆弱性に修正対応済みとなっています。

また、Akismet Anti-Spam 3.1.4以下のバージョンをご使用の場合には、既知の脆弱性が存在している可能性がありますので、最新バージョンへとアップデートをしてください

なお、Akismet Anti-Spam自体に関する脆弱性情報で、当社が把握しているものは次の通りです。

脆弱性情報 深刻度 影響を受けるバージョン 修正されたバージョン

CVE-2015-9357
JVNDB-2015-008299

CVSS v3
6.1 (警告)
・Akismet 3.1.4までのバージョン ・Akismet 3.1.5

CVE-2007-2714
CVE-2007-2714 Detail

CVSS v3
10.0 (緊急)
・Akismet 2.0.1までのバージョン ・Akismet 2.0.2

※脆弱性情報については、情報セキュリティにおける脆弱性情報に付けられている番号であるCommon Vulnerabilities and Exposures(本記事では「CVE」とします)の順序に従って掲載しています。
※深刻度については、共通脆弱性評価システムCVSS v3に基づいています。本記事では、CVSS v3にて緊急(9.0~10.0)、重要(7.0~8.9)、警告(4.0~6.9)に区分されるもののみを掲載しており、その他の情報については、JVN iPediaなどでご確認ください。
※深刻度の数値はJapan Vulnerability Notes(本記事では「JVN」とします)及び、JVNが評価を合わせている米国国立標準技術研究所(NIST)が運営する脆弱性データベースであるNational Vulnerability Database(以下「NVD」)や独立行政法人情報処理推進機構(以下「IPA」)に準拠しています。
※本記事における脆弱性情報は、Akismet Anti-Spam無料版についてのものであり、Akismet Anti-Spam有料版のものは含まれておりません。
※本記事における脆弱性情報は、当社が把握しているものだけであり、全ての脆弱性情報を網羅できているかはわかりません。
※本記事における脆弱性情報をご利用になる場合には、必ずCVE、JVN、NVD、Wordfenceなどの情報を確認されたうえで、自己責任でご利用ください。

Akismet Anti-Spamのバージョンアップを継続する体制について

前述のように、Akismet Anti-Spamは人気のあるプラグインであり、日本国内でも利用者は多数いるものと推察されます。

しかしながら、Akismet Anti-Spam自体のバージョンアップをしようと思っても、最新のWordPressで上手く動かなかったり、PHPのバージョンアップが必要であったり、設定が複雑であるなどの問題に直面することもあるかと思います。

taneCREATIVE株式会社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されているWeb制作会社で、Akismet Anti-SpamとWordPressはもちろんのこと、PHP、MySQL、MariaDBについても知見を有しています。

※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。

他社様が制作・開発されたWebサイトのバージョンアップ・マイグレーションについても、ケースによってはお引き受けしておりますので、WordPressサイトの保守管理に関しては、こちらのお問合せよりお気軽にご相談ください。

なお、当社は、セキュアなWebサイト制作及びWebサイトのセキュリティ保守管理に特化したWeb制作会社として、東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場しておりますので、与信管理についてはIR情報をご確認ください。

この記事を書いた存在
ちほうタイガー

taneCREATIVEに所属する謎のトラ。