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皆さんこんにちは。
taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。
この記事は、Pz-LinkCardのバージョンと脆弱性への対応状況についてまとめたもので、2026年10月5日に改訂しています。
Pz-LinkCardは、WordPressの記事内にURLを貼るだけで、リンク先ページのタイトル・抜粋・サムネイル画像などを自動取得し、カード型リンクとして表示できるプラグインであり、ぽぽろんさんによって開発・サポートされています。
WordPressのPlugin Directoryの統計情報によると、アクティブインストールは2万以上、総ダウンロード数は74万回以上を計測しており、人気が出始めているプラグインの一つと言ってよいでしょう。
一方で、人気が高いほど攻撃対象になるリスクもあるため、脆弱性への適切な対応が重要になります。
この記事では、企業のWeb担当の皆様に向けて、Pz-LinkCardの概要並びに脆弱性情報及びその対応状況をご紹介いたします。
Pz-LinkCardを安全に運用していただく一助になれば幸いです。
前述の通り、Pz-LinkCardは、ぽぽろんさんが開発・サポートを継続している、オープンソースのWordPress向けプラグインであり、WordPressの記事内にて、ショートコードでURLを指定することで、記事の中のリンクをカード形式で表示できるプラグインです。
URLを貼るだけでカード生成され、テーマ依存が少なく、CSSカスタマイズも容易であること、個人開発ながら長年メンテナンスが継続されており、WordPress本体の更新にも対応してきた実績があることから、人気があるプラグインです。
一方で、利用者の多いプラグインは、攻撃のターゲットにされる可能性があるため、当社では、脆弱性に対する対応が遅い、もしくは対応しないプラグインは、クライアントにお勧めしていません。
Pz-LinkCardについては、CVE-2026-2434について、Wordfenceでは2026年9月9日更新の記録でも、修正版は未確認という扱いになっています。しかしながら、公式サイトでは、バージョン2.5.9.3と2.6.0においてXSS対策の記載があることから、2026年10月5日現在において、脆弱性が未修正のまま残っていると判断することは妥当ではないと考えております(修正は実施済みだが、Wordfence側で確認がされていない状態である可能性があります)。
ただし、近年でも、いくつかの脆弱性が発見されていることから、Pz-LinkCardをご利用になられている場合には、最新バージョンをご利用になられているか定期的に確認されることを推奨いたします。
2026年10月5日現在、Pz-LinkCardの最新バージョンは2.6.1であり、WordPress 7.0.6までテストされています。
WordPressプラグインの多くでは、公式のサポート(新機能の追加、不具合の改修、セキュリティパッチの提供)対象は最新パッチバージョンのみであり、最新パッチバージョンへのアップデートを推奨いたします。
なお、バージョン情報は次の表の通りですが、Pz-LinkCardでは旧バージョンごとの公式EOLは公表されていません。
| バージョン | リリース日 | 修正された脆弱性 |
| 2.6.1 | 2026年9月21日 | - |
| 2.6.0.5 | 2026年8月27日 | - |
| 2.6.0.4 | 2026年8月21日 | - |
| 2.6.0.2 | 2026年8月19日 | - |
| 2.6.0 | 2026年8月17日 |
CVE-2026-2434 ※Wordfenceでは修正完了を留保 |
| 2.5.9.3 | 2026年8月2日 | - |
| 2.5.7 | 2025年9月15日 | CVE-2025-8594 |
| 2.5.3 | 2024年3月18日 |
CVE-2024-0677 CVE-2024-0673 CVE-2024-0672 CVE-2023-47790 |
| 2.4.5.3 | 2022年6月6日 | CVE-2021-25012 |
※各バージョンのリリース日については、WordPress公式サイトの開発ログの情報に基づいています。
※上記の内容は、新しい方からバージョン2.5.9.3までを掲載しており、2.5.9.3未満については脆弱性が修正されたバージョンだけを掲載しています。
※バージョン2.5.9.3以下には既知の脆弱性が存在するため、グレーにしています。
Pz-LinkCardに関する脆弱性情報で、当社が把握しているものは次の通りです。
| 脆弱性情報 | 深刻度 | 影響を受けるバージョン | 修正されたバージョン |
|
CVE-2026-2434 CVE-2026-2434 Detail |
CVSS v3 6.4 (警告) |
・Pz-LinkCard 2.5.8.1までのバージョン | ・Pz-LinkCard 2.6.0 |
|
CVE-2025-8594 CVE-2025-8594 Detail |
CVSS v3 6.4 (警告) |
・Pz-LinkCard 2.5.6.5までのバージョン | ・Pz-LinkCard 2.5.7 |
|
CVE-2024-0677 JVNDB-2024-021354 |
CVSS v3 5.1 (警告) |
・Pz-LinkCard 2.5.1までのバージョン | ・Pz-LinkCard 2.5.3 |
|
CVE-2024-0673 JVNDB-2024-021270 |
CVSS v3 6.1 (警告) |
・Pz-LinkCard 2.5.1までのバージョン | ・Pz-LinkCard 2.5.3 |
|
CVE-2024-0672 JVNDB-2024-021248 |
CVSS v3 7.1 (重要) |
・Pz-LinkCard 2.5.1までのバージョン | ・Pz-LinkCard 2.5.3 |
| CVSS v3 6.1 (警告) |
・Pz-LinkCard 2.5.2までのバージョン | ・Pz-LinkCard 2.5.3 | |
| CVSS v3 6.1 (警告) |
・Pz-LinkCard 2.4.5.1までのバージョン | ・Pz-LinkCard 2.4.5.2 |
※脆弱性情報については、修正されたバージョンの順序に従って掲載しています。
※深刻度については、共通脆弱性評価システムCVSS v4に基づいていますが、CVSS v4でスコアリングされていない場合にはCVSS v3に基づいて、CVSS v3の適用前の脆弱性情報についてはCVSS v2に基づいて記載しています。
※深刻度の数値は米国国立標準技術研究所(NIST)が運営する脆弱性データベースであるNational Vulnerability Database(以下「NVD」)に準拠していますが、NVDにてスコアリングされていない脆弱性情報については、NVDでCNA(CVE採番機関)として掲載されているスコアを、NVDに情報がない場合にはWordfenceのスコアに準拠しています。
※本記事における脆弱性情報は、当社が把握しているものだけであり、全ての脆弱性情報を網羅できているかはわかりません。
※本記事における脆弱性情報をご利用になる場合には、必ずCVE、JVN、NVDなどの情報を確認されたうえで、自己責任でご利用ください。
前述のように、Pz-LinkCardは人気のあるプラグインであり、Web制作の現場でWordPressを利用する場合には、お世話になる確率が高いプラグインです。
しかしながら、Pz-LinkCard自体のバージョンアップをしようと思っても、WordPressやPHPのバージョンアップが必要であったり、設定が複雑であるなどの問題に直面することもあるかと思います。
taneCREATIVE株式会社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されているWeb制作会社で、Pz-LinkCardとWordPressはもちろんのこと、PHP、MySQL、MariaDBについてもノウハウを有しています。
※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。
taneCREATIVEに所属する謎のトラ。
2026年10月5日改訂
2026年1月28日執筆